診療のご案内

動物の婦人科疾患

動物のいろいろな婦人科疾患

かつて、「発情に対する合成黄体ホルモンの影響」をテーマに多数の検査を行う中で、女性ホルモンのことや卵巣・子宮の顕微鏡レベルでの構造を学んで以来、動物の婦人科とかかわってまいりました。

動物の婦人科では、内科疾患は比較的少なく、その多くは手術などによって治療を行う外科疾患です。当院では、これまでに動物の婦人科関連疾患の手術を300件以上行っております。

内科 卵巣嚢腫・子宮内膜炎の薬物治療、排卵誘起、堕胎(誤交配) など
外科 卵巣腫瘍・乳腺腫瘍・子宮蓄膿症の治療、帝王切開 など

避妊手術で予防できる疾患があります

詳しくは 避妊・去勢手術について をご覧ください。

ワンちゃんの乳腺腫瘍について

乳腺腫瘍は女の子のワンちゃんに発生する最も多い腫瘍です。ヒトと違い、ワンちゃんの乳房は薄いので、触診で発見できることが多いです。ですから早期に発見・治療するためには、まず触診を受けることが大切と言えます。

触診で乳腺にしこりが発見された場合、手術を含む診断・治療に進むかどうかにあたって、いくつかの選択肢があります。当院では、それぞれの診断・治療方法についてご理解・ご納得いただいた上で、動物の心と体の状態、年齢、必要な医療経費なども含めて考えていただき、ご家族の皆様のご希望に沿った診断・治療を行うよう努めています。

診察時にお伝えしている内容(一部)

  • 避妊手術の時期と乳腺腫瘍の発生率についての関係
  • 診断方法について(麻酔の必要がない細胞診断、または切除のための麻酔が必要な病理組織診断)
  • 良性か悪性かの確定診断のための手術・切除後の病理組織診断について
  • 手術方法について(しこりだけを単独切除、または乳腺分房切除および乳腺全切除)
  • 腫瘍の最大直径と病理組織診断の関係(最大腫瘍径に対する悪性の割合)

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