11月が今日で終わります。

過ぎた時間はいつもあっという間。

そう感じるのは、僕だけでしょうか。

静岡に友がいます。

18歳で出会い、友達歴30年以上。仲良し君です。

先日いっしょに中央アルプス最南端の山へ登りました。

長野県阿智村の登山口近くで待ち合わせて

山頂まで往復8時間のルート。

合流して、夜明け前から登り始めました。

登山口から沢を渡るとすぐに森です。

あちこちにある倒木と覆う苔。

前日の雨の影響で足元が悪くなっています。

ぬかるみと石で、初めから歩が進みません。

すぐに上がってしまう息と心拍。

防寒服はすぐいらなくなりました。

黙々と登っては、300mごとに水分を補給。

立ち止まっては二人で冗談を言います。

しんどい顔をしない強がりです。

また歩く。流れ続ける汗の滴。

そして水分補給。繰り返しです。

白樺の樹林を抜けると稜線に出ました。

視界が広がって、眼下には紅葉。

風がいきなり強く冷たく吹きます。

汗で体が冷やされます。防寒服を着ます。

そのまま緩やかに登り

4時間30分で山頂に到着。快晴です。

空は青く近く、ず~っと遠くにみえる富士山はただ、きれい。

ひと休みして、今度は黙々と降ります。

長い時間が経ったと感じました。

下山したら、まだ午後2時すぎでした。

汗まみれ泥まみれの中

いろんなことを忘れて、想いました。

体は疲労で重たいのに、心はすごく晴れやかでした。

若い頃から何度も寝食をいっしょにした友。

この度もいい時間を共有できました。感謝です。

へとへと、だけど来てよかったね。

来年は夏山の約束済みです。