あるご家庭のワンちゃんが高齢で病気になって、亡くなりました。

ご家族はやさしいパパとママ、とっても小さいかわいい二人の男の子です。

これまで長い間毎月、病院へ来てくださっていました。

男の子たちは、僕と仲良ししてくれていました。

先日、亡くなった後のごあいさつにママと男の子2人で来てくださいました。

その時、お兄ちゃんが僕に2つ聞きたいことがあるとのことでした。

一番目はカマキリの見つけ方。

二番目は、亡くなったわんちゃんはどこへ行ったのか?という質問でした。

「亡くなったわんちゃんはお空へ行った。」と答えました。

どうやって行ったと聞かれました。

「階段をのぼって行った。」と答えました。

僕には見えないと言われました。

「お空へ行く子にしか見えないよ。」と答えました。

やっぱりもう会えないねと、さみしそうなお顔でした。

 

お帰りの時、車が見えなくなるまでお見送りしました。

またいつかお会いできますように

願いました。

 

その日の夕方早速、公園でカマキリを捕まえたとご連絡いただきました。

僕がお伝えしたカマキリの見つけ方がわかったお兄ちゃん。

 

亡くなったわんちゃんがお空へ行った、と言うことは大人目線ではうそです。

 

でも

お兄ちゃんなら、大人になられても

うそじゃないとわかってもらえると思います。